KOSS KPH40 Utility (Rhythm Beige)

ネタは色々あると書いておきながら、この体たらく。そう、歳を取ると思い立っても―
という訳で今回はKOSS KPH40のレビュー…というより紹介、お耳に自信は無いから話半分で なぜコレかというと、長年愛用していたゼンハイザーPMX95が断線したゆえに

PMX95開封直後どうか忘れましたけど、側圧が皆無かつ両耳にジャストフィットでした。
コード内に補強糸も同封されており、引っ張りには強かったものの、外装が極薄メッシュ
その上から早晩ボロボロになるクリアチューブを被せた構造で、屈曲に弱かったのです。
水平に近い状態で浮かすか、垂直かつ低位置にしないと、1.2mのコードが折れ気味に垂れ
本体根元のブッシュがあまり役立たない事もあって、生涯を終えました

とりあえず先代PMX90(分解清掃中にハンダ部が断線)を引っ張り出し、小手で以て応急。
今聴くと低音控えめだが、若干シャリ感?フレームがやわく、フィット感もPMX95に及ばず

しかしネックバンドの絶滅傾向は認識していたものの、オンイヤー自体も同じ道を辿るのか?
Porta ProSporta Proが有名だけど、このタイプのバンドは伸ばすほど回り込んで側圧が増す。
ワタシ頭蓋でかいんですよ、眼鏡で言うとW-ACTIONくらいのレンズ+ブリッジが130mm近く
かつテンプルが外側に撓らないと入らないくらい。大抵の眼鏡は、まずこめかみで詰まる

以前から跡継ぎを探すもののKSC75は耳掛けが弾け飛ぶ運命、 KTXPro1KPH30iもHmm…
だが折しも軽量シンプル!フラット!出てるやんけ、でも国内代理店ない⇒Amazon.com!! 2週間掛かるよ、とか云われつつ1週間で到着。当時の為替で約5400円+通常送料1700円ほど。
Amazon.co.jp並行輸入らしき物は発注時から8000円越えでしたし、ステルスブラックのみ
到着後に見たらリズムベージュも出現していたけれど、倍近い値段設定で吹き出しました。
モバイル番号とクレジットかデビットが有れば、届け先はローマ字で作法に従うだけです

そんなこんなで漸く本題です(前置きが長い)

パッケージの潰れは梱包されず包装配送ゆえか(販売KOSS、発送Amazon.com、国内はヤマト)
ベージュというよりカーキ?この部分だけがステンレス鋼のようで、両横で上下を独立調整
リズムベージュはコードの接続部も色が別れており、左右やパーツが分かり易いです。
黒い接合部はプラで耐久性が気掛かりですが、ハウジングは上下左右に傾き耳にフィット
適度な側圧と軽さにより、バンドを後ろで装着しても落ちないがコードが頬に当たります。
このフラットケーブルは摘まんだ感じが細いきしめんの様で、収納状態からして既に癖付き
両出しケーブルが25cm程度、付属の4極2.5mm♂⇔3極3.5mm♂は85cm程度で端子は金色
2.5mmジャックはかなり固く、引っ張られた時にここが抜ける事はまず考えられません

音に関しては他のKOSS製品を持ってませんが、国内外でPORTA系と評価が見つかるので
伝統的なKOSSサウンドでしょう、たぶん。パッド構造は高汎用性、ユニットもそっくり?
PMX95の開封直後と似たような、低音がボワボワした篭もり感を覚えたりもしたのですけど
暫くしたら鳴らしておいたら物が馴染んだのか耳が馴染んだのか、まあまあ良い塩梅です

使用環境としてはデスクトップPCにSound Blaster Zを刺してボリューム10(-34.0dB)
SBXプロファイル、イコライザー、全回路OFF!と解りづらいネタを挟みつつASIOで
ロスレス音源(といってもハイレゾではないCD-DAレベル)を中心に流していますが
個人的には低音の主張を少し抑え…と思うもののヴォーカルやヴァイオリンといった
中音の艶やかな伸びも十分に感じられ、送料以外の文句は無いかなといった印象です

ポータブルヘッドフォンだけに、スマホや携帯ゲーム機の方が迫力の上がり代は有るか?
あ、もちろん開放型の上にオンイヤーだから音漏れも外界の音もし放題ですよ(ニッコリ)

あとがき

ちなみにSound Blaster Zなんぞと、サウンドカードを付けているのは音質というより
メーカー製PCかつオンボードサウンドドライバーが割と碌でもなかったからです。
当時のCreativeも五十歩百歩だって?ともかく現代のオンボードDACへ不満がなければ
一般的にサウンドカードは不要でしょう、下手に載せてもCPUクロック変動でノイズ等。 Beamformingマイク付属で録音機能は音声向けが充実し、そちらの方が重宝したことも?

話は戻るんだけどKPH40の紹介としながらも、マイベストフ(ェイバリ)ィットはPMX95
やはりバンドは頭上より頸椎近くが望ましい、本体根元の断線をMMCX化という手もあるが…
廃番してるから他人にお奨めできないし、手間なので着脱式の後継モデルを出して欲しい所
時代の流れからすると、もし出てもBluetoothベースの有線兼用とかで割高になってしまうか?